能のエレガンス 狂言のエスプリ@サントリー美術館

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  能の雅 狂言の妙 : 7月25日(日)まで六本木ミッドタウンサントリー美術館にて

連休に観に行てきました。能・狂言の装束展です。
装束のほかに面(要するにお面)、めずらしい文書の資料なども展示されていました。

能や狂言に興味がない人でも、衣装の美しさや面の表情の面白さを楽しめるんじゃないかな。
特に第一展示室入ってすぐのお能の表情の説明写真は、非常にわかりやすいかったです。
興味を持てない人には、非常にわかりにくい能面の表情のあれこれがストンとわかる!
(資料集とかにあるようななんとなくわかるのとは明らかに違う)
演技が秀逸!!!!!!!!!

装束はわかりやすく陰陽を考えられて創られているものもあって、興味深かった!!!

で。
能楽(能・狂言)が世界遺産に登録されているってご存知ですか?
意外と知られていないのです。残念ながら…。

世界遺産にもいろいろ種類がありますが、能楽は無形文化遺産というカテに登録されています。
みんなの好きな京都や白神山地とかとはちょっと違う部類です。

能楽は秘事口伝(大事な事は口伝えという日本文化の大原則)の原則にのっとり、
現在も伝えられ続けています。
世阿弥や金春禅竹が著書を残していますが、それもごくごく一部にすぎません。
つまりは、マニュアル化されていないのです。

今、私たちが見ることが出来る能楽は、どうも、とても洗練されたものであるらしいのです。
(お茶やお華と同じですね…。まことしか残らないということね。いわゆる有職故実ね)
発生期にいたっては今とは少し違ったものだったのではといわれています。
能楽は、室町時代に幕府の庇護を受け発展しましたが、
明治時代に入り能楽師にとってパトロンだった幕府が滅亡すると、衰退の道を辿りました。
もともと世襲制であった能面打ちの家も実はその時に途絶えているのです。
(世襲じゃなく能面打ちをしてる職人はいらっしゃいます)
それでもこうして伝えられている事に関係者の方々の
血と涙と汗と努力を感じずにはいられません。

いや、ほんとに。
誰かが身につけて舞っていた700年の時を経たものが目の前にあるって身震いしましたよ。



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能楽の伝えたいのは、ストーリーや儀式だけではない気がするのです。
もしかしたら、私たち日本人の成り立ちを伝えたかったなんじゃないか?と、学生時代から考えています。
能は複層する要素でなりたっていますが、それをひとつひとつ読み解いて行くうちに
(分析学ではないね。どっちかというと深化させて読む)、そんなことを考えたのでした。

この見解については、違うカタチで中沢新一が「精霊の王」で触れています。
興味のある方はどうぞ~。

そして、もしかしたらこういう能面があるかも?
と思っていたものが偶然にも展示されていてときめきました。
やっぱり例外だったのだけどね!
でも、確証できないので妄想でやめておきます~。(自己満足)
(中沢新一氏と谷川健一氏に手紙を書こうかと思ったくらい~)

今日はこれ以上とっちらかすのは辞めておこう~。


暑いしね~。


(7月23日加筆修正)
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by BR_GIRL | 2010-07-21 19:49 | 見る