向こう岸へ。

ここのところ、梅干を食べようが、
豆味噌を食べようが、
頭が朦朧としています。

自分の中に区切りをつけるために書きます。

満月の前日、実家のコーギーさんがお星様の子になりました。
14歳と3ヶ月と6日でした。

一昨年冬、一緒に飼っていたミニチュアダックスが向こう岸にいってしまってから、
彼女は元気のない日々が続いていました。。。

犬は仲間意識の強い動物です。
やはり生活ともにしていた一匹がいなくなり、とても寂しかったようです。。。

私も発作が起こった日からなくなる日まで、
仕事が終り次第、毎日実家に戻り家族と彼女を見守りました。



母がくれた作文をタイプします。(母はこのブログをしりません)
ちょっと読みづらい箇所もあると思いますがご了承ください。



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散歩はこっちだよ!
教えてあげるから、早くついてきて!
勢いよく、耳をうしろにして、坂道をかけのぼり、
早く、早くといって走り出したけれど、
坂の途中でスピードが落ち、止まってしまった。
走るのも散歩も大きらいな子だった。

青い空、どこまでも続く雲海の中、
黒い両耳を立てた後姿。振り返り、じっとこちらを見た。
しばらくじっとしていてから、前を向きゆっくりゆっくり歩き出した。
それは本当にゆっくりだった。

痛いよ、苦しいよ… 両手をシーツをかきむしるように
動かし、おそってくる苦痛に首をのけぞらす。
体をさすってやることしか出来なかった。
添い寝して体をさする私の胸を両手でかきむしり
見えない目でじっと私を見つめて「お母さん、助けて!」
とうったえていた。

家族の癒しだった。無言の会話の中でそれぞれ
のストレス話を一身に受け止め、愛らしい姿で笑わせてくれ、みんなの癒し犬だった。

体をさすりながら
「もういいのよ、ストレスを全部捨てて、
本来の明るく天真爛漫・自由奔放な自分に帰り、ラクになり、
神様のところに行っていいのよ。みんな捨ててね…」

薬で少し楽になり、眠りにつく。
幼い頃の顔になり、寝息をたてるが、
薬でおさえられているが、苦痛が体をぴりぴりさせている。
つかの間の眠りも2時間ほど。
又、あの苦痛が全身を襲う。

約4日半の苦しみ、全身がかたくなり、冷たくなっても、
心臓だけが、静かに動いていた。約1時間半。
4月19日の朝六時20分静かに息をひきとった。

14歳と3ヶ月。
我が家に来てくれてありがとう。楽しい想い出をたくさんありがとう。
菜の花が咲く頃我が家にやって来て、菜の花の散る頃、天国へ旅立った。

もうずっと、遠くへ行ってしまった。
黒い耳が点のようにしか見えない。白い雲海の中に消えていく。

ありがとう!

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この子が亡くなる最後の夜。
ずっとお世話になっていた獣医さんも一緒にいてくれました。
獣医さんは営業時間外だというのに。。。

この子は、患者犬第1号で近所に住む先生にとてもなついていたこともあり、
先生はとてもよくしてくれた。。。

高齢ということもあり、今回は無理な治療はいっさいしませんでした。
とは言え、うちの子も私たち家族も苦しかった。

でも、命というものはそうやって受け止めるしかないのだと思う。。。

体をさする家族と獣医さんを前に、
正直、自然療法のお手当てをする気はまったく起こらなかった。
何をすればいいか判断はできた。
でも、そんな野暮でずうずうしいものはしたくなかった。。。

ゾンビのように生き返らせる術はあるかもしれない。

それはそれは素晴らしい奇跡でしょう。
でも、それでこの子は本当に助かるか。。。
天真爛漫な本来の姿に戻るのか。。。

今回そういう術を使うことは、
マクロの論理的に言えば宇宙の法則に逆らっており、
かたーい言い方をすれば、
たとえ西洋医学であれ東洋医学であれ、生命倫理に反すると思いました。
その思いは獣医さんも家族も同じだったでしょう。

この子が死ぬことを受け入れてあげるが、私の出来ること。。。
4日間。不眠不休で彼女を見守りました。

思えば、家族で命あるものの臨終に立ち会ったのはこれがはじめてでした。。。

泣く泣くその日の午前中、父母と私で、
比較的近所にある小さなペット霊園に連れていきました。
もう少し、この子といっしょにいたかった。。。
ただ、事情があり(これはのちほど書きます、みなさんにも聞きたいことがあるので)、

ここのペット霊園は母体は、千葉市緑区から車をすっ飛ばして1時間ほどのところにある
滝が流れる所にあるお寺です(結構霊験あらたかなお寺ですが名前は伏せます)。

で、連れて行ったペット霊園は言ってみれば、
直轄司院というか受付事務所のような体裁です。
かわいいわが子を連れて行くとお経をあげてくれてから、遺体を焼いてくれます。

ペットの焼き場は、動物をかってる方なら耳にしてることが多いと思いますが、
正直胡散臭いところが多いのです。
所詮犬畜生ですから、仕方ないといえば仕方ないのです。。。

なぜここにしたかというと、ここはMダックスとの時、お世話になったというのもあります。

評判が悪くなかったこと。
個体個体に焼いてくれること。
その霊園にご住職の飼い犬という老齢のワンコが幸せそうな顔をしていたこと。
(理由になりませんが)
ご住職がとても誠実で生臭くなかったこと。
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大変不謹慎なのですが、
お世話になった獣医さん(獣医さんは敬虔なクリスチャン)に
Mダックスの骨壷を確認してもらったところたぶん嘘がないでしょうとお墨がついたのです。

うちがその霊園と近かったこととその日は他に予約がなかったこともあり、
14時近くに受付に居た女性が車でお骨を届けてくれました。

その女性が最後に話をしてくれて、
うちの近所に実家があり、私の中学の後輩だそうで、私のことを知っていると話してくれた。
申し訳ないコトに私は彼女のことを覚えていなかったのですが、
彼女は私を気遣う優しい言葉を不器用ながらもかけてくださり、とてもありがたく思いました。

うちの子が最後に、少しでも縁のある方に運ばれてきたのは、いい弔いになったと思います。

聞けば彼女は、まだ剃髪をしていませんが、若いのに仏門に入ったのだという。。。
最後にお勤めごくろうさまですといって、お送りしました。

優しい心の持ち主の彼女、ありがとう。ありがとう。。。。。
どうかいい尼さんになってください。

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ご住職がおっしゃってました。
母が書いているようにペット達は、言葉は喋れませんが、
飼い主たちのストレスを無言で受け取り癒しているそうです。
現代社会のストレスは目に見えない、感じないものがたくさんあります。
それを全部、動物達は一心に受け取り、飼い主を癒してくれているそうな。。。

ただ、動物達もその能力に限界があり、その限界が達したとき、
「もうお前さんは人間の苦しみを充分に受け取ったから、もういいんだよ…」
と仏様が呼ぶんだそうな。。。

この子は4日間苦しみました。
うちの家族は4人です。
だからこの子は4日間苦しんだのかね、と母が言ってました。

春の土用。。。
満月の前日。。。

大氣の入れ替りが一番激しい時を狙って
神様はあの子を連れて行ったのでしょうか。。。

天国には、じいちゃんも、Mダックスも、柴ワンコの幸姫も、あまりばあさんも、
ウイリー坊やも、シェパードのアンナも待っているよ。。。

うちに来てくれてありがとう。
その苦しみを手放して、橋の向こう側の先にある天国を目指して
歩いておくれ…

ありがとう。。。
また生まれ変わったら、みんなでたくさん笑おうね。。。


長くなってしまいましたが、自分の気持ちにケリをつけるので書きました。
長々とおつきあいいただき、ありがとうございます。。

体質も性格も生活も陽だけど、がんがんに今は陰モードですね・笑

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by BR_GIRL | 2008-04-24 19:27 | どうぶつ